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~感銘~

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ある日の出来事。
日曜日に会社のスタッフの家族と私の家族で夕食を取っていた。
某大型商業施設に入っている有名な飲食店でそれは起きた。

食べ物の中に虫が入っている!
当然、店員を呼んで確認してもらい、すぐに責任者の方が現れ謝罪。
『飲食代はサービスさせて下さい』と丁重に謝罪され、お店をあとにした。

次の日、よく考えてみるととても嫌な気持ちになった。
モヤモヤとした気持ちを抑えきれなくなりその飲食店を運営している会社へ直接クレームを入れる為に連絡した。

私はこのご対応してくれた方から、とても素晴らしい言葉を頂く事になる。

まずは一連の流れを口頭で説明をした。その時点ではその方は事案を把握していなかった。
把握する為の時間を欲しいと言われ、約1時間30分ほど連絡を待つことにした。

折り返しの電話が鳴り、状況が確認できたとの事。丁重に申し訳なかったと謝罪をされた。
ここまでは私も当然予想ができていた事だが、ここからが私の予想を遙かに超える言葉が待っていた。

私から
『この問題について、保健所や関係諸官庁へ報告してもよろしいか?』
店側担当者
『もちろんOKでございます。起きた事は事実。真摯に受け止め、再発防止に努める事 のみです。』

私から
『SNSやマスコミなどへの投稿はいいのか?』

店側担当者
『個人的には控えて頂きたい気持ちはありますが、起きた事は事実ですから、お客様 の行動を抑止する事はできません。
この場で隠蔽や小手先で事を解決しても根本の解決にはなりません。遅かれ早かれ、問題が露呈すれば、当社の未来はありません。真摯に受け止めます。』

ここからたくさん色んな事を話しましたが、その話にはとても筋が通っていて
気が付くと心のモヤモヤは消え、この企業としての考え方、社風、社長の理念に感銘を 受けている私がいました。

同じく会社を運営している身として、改めて考えさせられる出来事でした。

社員が会社の意思を深く理解し、企業としての存在価値をしっかり理解している。

表面を取り繕う事はせず、起きた事に対して純粋に謝罪する気持ち。

真実を受け止め、未来を変えようとする姿勢。

この会社はこれからもどんどん大きくなるだろうと感じた瞬間でした。

私はこの担当者へ面談を申し入れました。

純粋に会ってみたいと思わされた。
出会ったきっかけがネガティブなものでもこんな人達と付き合って生きていきたいと思ったからです。

こういうご縁を大切にしていきたいと強く思った出来事でした。

塚田和徳