築270年の古民家を継ぐ ~プラン 解体編~
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この度、山形県にある由緒ある名家の屋敷を縁あって引き継ぐ事になりました。
母屋は1750年頃に立てられたモノで代々の当主が改修を加えながら現在まで引き継がれて
来ました。敷地内には、母屋と蔵が二つ 郵便局に使われていた建物。
東西南北に全て庭が作られており、敷地全体で5500㎡ほどあります。
前当主の方から色々お話をお聞きしたところ、この家の屋号(家の呼び名)が
その土地の地名(住所)になっている事や、広く土地を所有していた話など、長きにわたり
その土地に貢献されてきた家だったのだと思います。そんな、名家の古民家を
ビルドプロが所有することになり、建築・リノベーション工事を得意とする弊社では
一般的な古民家再生ではなく、新しい発想と、表現、提案するで、建築屋らしいプロジェクトにしてみたいと考えています。
私の出身地である山形県の地元の仲間たちに声をかけ、プロジェクトチームを立ち上げました。これから、じっくりとみんなと相談しながら楽しみながら、このプロジェクトを進めていきます。
~プラン~
建物をこれからどのように活かしていくか。
どのような価値を持たせるか
どんな表現を行うか。
まずは、痛みが酷い部分と改修されていいる部分を壊して
270年の歴史を覗いてみようという事になりました。
茅葺屋根の下地の部分(屋根下地)
柱/梁 歴史を感じさせる黒 曲がり梁 丸太梁 手斧(ちょうな目)
※製材機械が無かった時代は手で製材していた印
梁が切断されている ※写真上部 南北と東南二つの重要な梁
改修工事をした際に、事情があって切断したものと推測
解体を進めて感じる、270年の歴史
梁の上に積み重なる煤(灰)
土壁に染み込む匂いと色
痛みも進んでいるところもあり、じっくり設計してみたいと思います。
設計者 デザイナー 施工者 で集まり、解体で出た古材で焚火でもしながら
語ろうかと思います。
つづく